週刊文春 海の森 水上競技場 官製談合 大成建設 森喜朗 水増し.jpg

画像は"http://goo.gl/f9EUDF"より。

リオデジャネイロオリンピックがすんで、時間が余り経っていない現状だが、週刊文春が話題をドンドン提供するため休むどころではないところだ。
週刊文春が、東京オリンピックまでは、オピニオンリーダーで牽引し続ける印象を否めない。


記事になるのは、東京オリンピックの『海の森 水上競技場』であり、カヌー・スプリント競技とボート競技の会場になるところである。
ここは、東京都が整備予算を負担し、東京都の事業として行っている色彩の強いところである。
すなわち、オリンピック会場整備事業に加えて、東京湾関連もすべて整備しようという、業者にとっては旨い話に発展してしまっているところ。

東京オリンピックの開催都市立候補の段階では、69億円の予定だったが、決定後に周辺工事費用が次々と追加され、何と1038億円にまで膨張しているのである。
(これは、大幅に見直しを迫られ、現在では491億円にまで切り下げられているが、小池百合子都知事は500億円を海に捨てるようなもの、と極言している)


この競技場の入札について、驚くべき実態があったのである。
248億9863万9680円の予定価格に対して、入札に参加したのは大成建設が関連するグループのみ。
しかも、入札価格が248億9832万円である。

億単位の入札価格に対して、予定価格よりわずか31万円下での入札であり、現実的にはあり得ない状態。
すなわち、明らかに予定価格が事前に漏れていた可能性がある、官製談合が強く疑われる内容なのである。



大成建設の広報担当者は、週刊文春の取材に対して

「工事受注者の選定につきましては、適正な手続きに基づいて行われているものと認識しております」

しかし、技術展も36点(60点満点)と低く、技術審査委員会も2回しか開催されていない。
他の大規模な工事では外部有識者が必ず入っているのに『海の森 水上競技場』では、審査委員の5人(全部で6人いる)が都の港湾局の職員である。
いかにも、内部で小細工をしてきたことが明らかに浮き彫りになっている。

これ以外にも、風や騒音の問題などで、競技団体や選手からも批判の声が上がっているようだ。
すなわち、港湾整備にかこつけて、都合の良いところに『海の森 水上競技場』を作ろうと画策してきた結果なのではなかったか?

週刊文春9月8日号に詳報されるようだが、森喜朗 元首相と大成建設との関連なども要注目である。