瀬戸内寂聴 殺したがるばかども 被害者感情 逆なで あすの会 猛反発.png

画像は"https://goo.gl/RETlbA"より。

死刑制度には、やはり簡単に乗り越えられない壁があるようである。
被害者感情もあり、やすやすと抜けられない、決めきれない部分があるようである。

死刑制度は絶対止められないと願う被害者の関係者は、肉親を殺害されたりしてとても許しがたい心情にいるわけである。

瀬戸内寂聴氏は、

「人間が人間の罪を決めることは難しい。日本が(死刑制度を)まだ続けていることは恥ずかしい」
「人間が人間を殺すことは一番野蛮なこと。みなさん頑張って『殺さない』ってことを大きな声で唱えてください。そして、殺したがるばかどもと戦ってください」

ビデオメッセージでこう語っていたようである。


日弁連は10月7日に、福井市内で開いた人権擁護大会にて「平成32年までに死刑制度の廃止を目指す」とする提言案を提言する予定のようだ。
当日のシンポジウムでは死刑制度の存廃について、国際的な趨勢を報告したりもしている。

瀬戸内寂聴氏の『殺したがる馬鹿ども』というビデオメッセージはプログラムの最初と最後の部分の2回に渡って放映された。

死刑制度廃止の是非を提言するとあって、もちろん賛成・継続派も参加していると思われるが、この一意的に流れを決めようという流れについては違和感どころか猛反発を引き起こしているようだ。
事実、会場には全国犯罪被害者の会(通称 あすの会)のメンバーや支援する弁護士らも来ており「被害者の気持ちを踏みにじる言葉だ」などの声も出ていた。


当方、さる事情にて、精神病患者の犯罪行為について(=触法精神病患者について)その人権に関連する業務に関わったことがある。
誰しも、精神病になりたくてなっているわけではないのである。
しかし、彼らの引き起こすトラブルや『犯罪行為』は見逃すことのできないものである。

患者の人権に立って、必死で活動している人たちをつぶさに観察すると、精神病の患者の人権には大変熱い配慮を感じるのだが、触法精神病患者の周辺で大変な迷惑を受けている人達の人権には極めて鈍感なのである。
犯罪者の人権ももちろん大切なのであるが、被害者の視点もある程度は考えてあげなくてはならないのではないだろうか?

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