リオ五輪 陸上男子400mリレー 銀メダル バトン オークション 偽物 騒動.png

画像は"http://goo.gl/G3ghEF"より。

リオデジャネイロオリンピックで陸上男子400mリレーで日本チームが2位になったのは記憶に新しい。
アジア初、というより、男子の短距離部門での大躍進が誇らしいところである。
出場選手の中で10秒台を出せる選手が一人も居ないのにこの結果の意外性に打たれるのだ。

もっとも、アメリカやジャマイカの選手など、ほとんどバトンパスの練習をしないらしいのだが(笑)。


さて、日本チームが驚くべき銀メダルを獲得した際に用いたバトンがリオ五輪の公式オークションに出品された。
日本にとっては、極めて値打ちのあるバトンがオークションに出され、しかも初期価格が3万円という、お手頃な価格だったため話題をまいていたのである。
オリンピックで発生した公式物品における、メモリアル用品はこうやって競売に出され、運営費に充てられるらしいのである。

何せオリンピックの公式サイトが保証する、ホンモノであるから信憑性も高いのであった。
日本の協会とか、博物館の類いが是非落札してもらいたいものである!
...などと思っていたら、やはりマニアの目にとまったらしくて?あれよあれよの間に、何と300万円の高値がつくことに相成ってしまった。

ところが!である。
日本が決勝レースに使用した、レア物のバトンが日本に持ち帰られていることが判明したのである。
日本のトラック種目が88年ぶりに獲得した銀メダルの、その際に使われているバトンだから同じものが2つあるのはおかしい!

日本の陸上競技連盟は、リオデジャネイロオリンピックの大会運営本部から譲渡されて持ち帰っている方がホンモノであると主張した。
事態は、国際陸連を通じてリオデジャネイロオリンピックの大会組織委員会に確認するまでの、大騒動になったのである。

そうこうしている間に、バトンは300万円の高値を呼ぶことになった。
ところが、オークションに出品されているバトンがこっそり取り消されてしまったのである。
どうやら、オークションを担当しているカナダの会社が、予備に準備されていたバトンを巧みに出品していた可能性が高いという。

簡単にバレるような、サル知恵な行為が行われていたのも、やはりオークションが外部の企業(外注)で適当に行われていたのが原因とみられる。
日本としては、歴史的な価値がある貴重なバトンは無事に持ち帰られているということで一件落着。
公式オークションに出品されているアイテムには、リオデジャネイロオリンピック組織委員会からの出品でありホログラムと証明書がついているのである。

ウサイン・ボルトほかが出場した五輪3連覇のジャマイカチームの金メダルのバトンも出品されていたのだが、なぜか出品が取り消しに。
これまた、似たような理由で、ジャマイカに持ち帰られていた可能性が高いが、結末は不透明のままということらしい。

それにしても、ちょっと人騒がせな、いや話題性満点の話であった。