JRA 夏競馬 降級馬制度 廃止 2018 4歳馬 勝ち得 わかりにくい.png

画像は"https://goo.gl/trs2aK"より。

競馬番組で夏の降級馬と言われて「それ、なんの話?」という人も居るかも知れない。
競馬のレースプログラム上、4歳馬の獲得賞金が、夏競馬になった時点で半額になるのが降級制度である。
すると、一つ下のクラスで出走できることになり、勝っても元の条件、勝ち得などの現象が起きてしまうのである。

元々、下の条件を勝ったから現条件にアップしたのであり、下の条件なら勝つのは当たり前とも言える。
結局馬主サービス的な制度であり、うっかり勝ってしまうと上の条件なら全く通用しない(家賃が高い、などと言われる)こともある。

降級制度廃止に関連して、どんな変化が起きるかというと...


☆ 馬主からすれば...

夏を超えると、下の条件に戻れるから、もう1勝が期待できて楽しみである。
馬主経済は潤って、とてもありがたい制度だったのだが...


☆ 生産者からすれば...

馬の消費、回転が進むので大助かりである。
弱い馬がさっさと引退すると、若駒の市場が活気づくことになる。
現在の経済の状況からして、厳しい生産地の事情を考えてくれた制度と言える。


☆ ファンからすれば...

夏競馬独特の、降級馬狙い、という戦法が使えなくなる。
高齢馬で長々出走して勝つ気がない、そういう馬が減るので、今までと考え方を変えなくてはならない。
初心者には特にわかりにくい、夏の降級馬制度がなくなると、すっきりする。


☆ JRA(主催者)としては...

実力のよくわからない、降級馬がいなくなるので、競争の公正化はすすむ。
生産者保護にはなるが、出走馬が減る可能性が否めない。
夏競馬まで在籍すれば、チャンスがある馬がさっさと引退すると、夏の地方開催で馬の数が揃わない可能性がある。

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